-満足度の高い使える優良資格としての個人情報保護士-
様々な分野で活躍する個人情報保護士に注目
日々漏洩し続ける個人情報、一体日本でどれだけの人の個人情報が漏洩しているのか不安になります。そんな中、情報セキュリティ関係の資格として個人情報保護士を受験し、日々の業務に応用している方々は、沢山います。今回はそんな個人情報保護士の具体的な利用例について紹介したいと思います。
調査は、Googleを、用いて簡易検索を行いました(2016年5月現在のものです)。通常のキーワード検索ですと曖昧検索結果が表示されてしまいますので、「”個人情報保護士”」をキーワードとして完全一致検索を行っております。その結果を整理してまとめました。
1、個人情報保護士の紹介
1-1、東洋経済Onlineで、「仕事で活用している満足度の高い資格」として英検に次ぐ第2位で紹介されています。
1位 英検(実用英語技能検定)
2位 個人情報保護士
3位 漢語水平考試(HSK) ⇒中国語検定
4位 技術士
5位 公認会計士
http://toyokeizai.net/articles/-/52085?display=b
インテリジェンスHITO総合研究所が行った「ビジネスパーソンのキャリア実態調査」より。
なかなかすごいですね。個人情報保護士は、独占資格ではありませんが、英検など実務に直結する資格として体感されているビジネスパーソンが多いということでしょうか。またはそれだけ多くの企業が水面下で取り組みが行われているということでしょうか。いずれにしても、個人情報保護法は、社会人として必須の知識になりつつあるということでしょうか。
1-2、ケイコとマナブで2015年、取得者が増えそうな資格として取り上げられてます。
◆個人情報保護士認定試験(取得の目安/2ヵ月)
◆ソーシャルメディアマネージャー認定試験(取得の目安/3~6ヵ月)
◆保育士(取得の目安/1年~)

まだまだ知名度の低い資格ですが、個人情報に対する企業側の意識が高まってきており、大企業だけでなく中小企業も個人情報保護体制ができていないと取引そのものが成立しなくなってきていることから、社会の認識が高まってきている証拠ですね。
2、個人情報保護士の利用例
2-1、営業コンサルタントのスキルとしての利用
東証1部上場企業のフォーバルはセキュリティシステムを展開しているが、この営業コンサルタントは、ITスキルだけでなく、個人情報保護士やマイナンバー実務検定も取得しているという。確かに、IT企業さんと仕事をする際は、個人情報保護法に精通したかたが営業担当ですと、安心感が格段に違いますね。
2-2、個人情報と隣り合わせの企業内で、顧客と直接対応を担う個人情報保護士
日本データテクノロジーは、東京銀座にあるハードディスクのデータ復旧を担う会社です。何と、社内見学もできるオープンな会社のようです。こちら会社には多くのハードディスクが郵送されてきて、日々、復旧作業が行われているようです。直接持ち込み対応もしてくれるようで、ヒアリングしながら説明なども行ってくれるとのこと。この直接持ち込み対応において活躍しているのが個人情報保護士。見られたくない電子ファイルや機密性の高いもの、個人情報などが入っている情報を復旧したいのですから、直接対応していただける方がこのような資格を持っていると安心感が段違いですね。

2-3、家計簿アプリ作成企業内の最高情報責任者(CIO)としての個人情報保護士
株式会社BearTailは、人力データ化家計簿サービス「Dr. Wallet」を提供するIT企業です。この企業内では、クレジットカード情報や銀行口座情報、家計簿の情報など実に多様かつ重要度の高い個人情報にとらわれないさまざな機密情報を取り扱っている。会社として、日本プライバシー認証機構によるTRUSTeマークを取得だけでなく、管理者として個人情報保護士を最高情報責任者として設置し、会社の情報管理体制を、マネージメントシステム、管理者、情報セキュリティシステムの面から、目に見える形でわかるようにしている。このことからもわかるように、万全の体制であることが伺え、また、これらを司るポジションに個人情報保護士を設置していることがすごいですね。
2-4、結婚相談NPOで活躍する個人情報保護士
今流行りの婚活は様々な形で行われています。そんな中でもかなり珍しいのがスポーツ婚活。「スポーツ」をきっかけに、男女の出会いの場を提供するものだそうです。これを支えるのがブライダルサポーターを運営するNPO法人結婚相談NPO。メンタルヘルス・マネジメント、ファイナンシャルプランナー、個人情報保護士の有資格者達が皆様の婚活を誠心誠意サポートしてくださるそうですっ!人生を左右するような大事な場面でも個人情報保護士は大活躍なんですねっ!
2-5、大切な思い出や家族のルーツの側で活躍する個人情報保護士
ファミリーヒストリー記録社さんは、ご家族のルーツ、家系図、思い出などをおまとめしていただける会社です。米寿や喜寿のお祝いにおじいちゃん、おばあちゃんに半生を語って頂き、これを形にしていただく、という何とも素敵なお仕事です。しかしながら取り扱うのは秘密にしたい情報だったりもすることから、やはりこちらの会社でも個人情報保護士が大活躍。自分の仕事の結果が形になっていくなんて素晴らしいですね。

行政書士が取り扱える業務は幅広く、官公庁に対する手続きは、多くの場合、行政書士であれば対応可能です。しかしながら、あまりにも多岐に亘るため、事務所ごとに取り扱う分野が違うようです。下記の行政書士事務所では、通常の行政書士業務に加え、プライバシーポリシー(個人情報保護方針)の作成や個人情報秘密保持契約書など、個人情報保護に関する文書を作成し、個人情報取扱事業者が適切に事業を行えるようにサポートしてくださるようです。かなり専門的ですね。街の法律家ならではの、きめ細かい企業サポートを行っていそうですね。
2-7、機密書類の破棄に関わる個人情報保護士
次に紹介するのが、出張型機密書類破棄サービスを展開しているアリビオさん。こちらの企業さんは、何と個人情報保護士自らが機密書類を回収しに行くということです。近年、機密書類は、企業内で処理せず外部に破棄を委託して破棄証明を取得するのが当たり前になってきています。そんな中、他社さんと差別化されるような個人情報保護士。同じ預けるなら、やはり法律や情報管理に長けた個人情報保護士に預けた方が安心できますね。

上記はほんの一例かと思います。大手企業さんは様々な社員に受講させているということですから、社員教育の一環としても利用されていることでしょう。
個人情報保護士は、認定カードが更新され、マイナンバー対応した個人情報保護士が対応するようです。マイナンバー始め、個人情報保護に対する社会的ニーズが高まっていることから、個人情報保護士の今後の活躍にますます期待ができますね。